Q.登録販売者試験勉強の第一歩をどうしたら良いか教えてください。

質問者さんのメッセージを記載します。

東京の試験を受ける予定ですが、2018年5月21日現在、勉強方法が良くわかりません。気持ちだけ焦るばかりです。何をしたら良いのが具体的にアドバイス頂きたいです。正直、宿題をこなすので精一杯です。

今回は、当社の太田(登録販売者)と村松(薬剤師)からご回答いたします。

アドバイス①

※太田(登録販売者)からの回答です。

まずは、一般的な勉強方法について整理します。

1.テキスト、参考書を読む。

2.問題を解く。

3.問題で間違えたところを理解する。(試験が近くなってきたら、問題集を重視する)

4.1~3の繰り返し。

さて、テキストを全部読んでから勉強を始めようと思っていませんか?

たしかに全部読み込んでから問題を解いたほうが理解しやすいと思いますが、テキスト全部を読むとなると、膨大な時間がかかっていまいます。ですので、 全部読むのではなく、まずは自分が気になったところや興味の持った分野から読むことをおすすめします。

好きなところや、興味のある分野がわからないという時は、まずは見つけるところから初めてはどうでしょうか?例えば、

解熱鎮痛剤なのか?

胃腸薬なのか?

漢方薬なのか?

法律なのか?

人体のしくみなのか?

などなど、登録販売者試験の分野にはたくさんの分野がありますが、どれもつながっていることが多いです。まずは、興味のあるところを勉強していって、それから少しづつ範囲を広げていってみてはどうでしょうか?

最終的にどこから勉強していても同じようなところを勉強することになっていきます。問題も、いきなり過去問を解いていくのがハードルが高いと思うのであれば、短時間でやることのできる、一問一答形式の薄い問題集を買って、少しずつパッと解いていってみてください。このような感じで、 まずは興味をもつというところから始めるのがいいと思います。

また、勉強方法ではないのですが、 勉強する環境を変えるというのも、1つの方法だと思います。私は、自室で勉強することが出来なかったので、まずはやる気のある、ない関係なく自室から出るという行動から初めて、どこかでガッツリと勉強しました(私は図書室メインで勉強していました。)。勉強する環境を変えるだけでも、ガラッと雰囲気が違ってくるし、モチベーションの上がり方も違ってきます!

(登録販売者:太田塁)

関連記事:テキストを全て読んでから過去問を解いた方がいいですか?

アドバイス②

※村松(薬剤師)からの回答です。

現在、途方もない情報量の多さにとまどっている状態かと思います。

ただ、それは弊社の第一回めの講義の中で、何をどれだけ覚えていかなくてはならないかをご理解いただけたからだと、私は前向きに受け取りました。焦る気持ちを感じていることもすばらしいです。やる気のある証拠です。悲観的になる必要はまったくありません。

さて、具体的にどうしていったら良いか、私からもお話いたします。私も興味のある所から手を付けることは大賛成です。ですが、せっかくですので、別の提案をいくつかお話したいと思います。

医薬品成分名一覧表を覚える

弊社でお配りしている、 医薬品成分名一覧表に関しては、今やるにしろ、後でやるにしろ、必ず覚えなくてはならないことがたくさん書いてありますので、暗記ペンと暗記シートを駆使して、期間を決めて(例えば1週間で)覚えましょう。この時、だらだらとやらずに、何事にも期限を定めることがおすすめです。

成分名一覧表などは、こちらから入手できます。

問題集をていねいにやってみる

問題集をこなすので精一杯なのであれば、その流れに乗ってみるのもひとつの手です。問題集をていねいにこなし、自分が何がわからないのか、そして何が理解できているのかを理解してください。

過去問の中で間違った問題は、何がまちがっていたのかを必ず確認をしてください。最初は地道な作業ですが、一問一問があなたの大きな力になります。 試験2カ月前ぐらいまでは、質を重視して問題を解いてください。試験1か月前に入ったら、ロケットのように加速して、 量を解くようにしてください。

まとめ

太田と私で色々ご提案を書きましたが、自分に合っていそうな方法でスタートさせてください。やみくもに何でもやろうとせず、目の前の限定的なものからスタートしてください。

今はうっそうと茂った大きな森の中にいるような気がしていると思いますが、木の1本1本を見るような気持ちでスタートさせてください。そうしているうちに、最終的に、森を外から眺められるところまで行けるはずです。

他の方から来た質問に対して、以下のサイトで回答しております。ぜひご一読ください。

第三章、どのように勉強したら良いか分かりません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加