2019年 登録販売者試験 総評と問題解説

8月20日 奈良 単独ブロック

今年の登録販売者試験、第一弾、奈良の単独ブロックです。

難易度は全体としては「普通」だと思います。

午前中の第一章、第二章、第四章は易しい印象です。第三章は少しひねりの効いた難問やマイナー成分もありましたが、過去問をきちんとやっておけば充分解ける問題がほとんど…という印象です。第三章で生薬・漢方の名前が含まれている問題は全部で13問でした。

第五章が難しかったという声も多かったのですが、第五章の医薬品と副作用の関係は、手引きやテキストに書いてあることをすべて覚えようと思うと非常に大変です。試験を目前にしたこの時期は、問題を解いていて該当する問題が出てきたら、それについては完璧に覚えるという方向にしてもらった方が良いかと思います。その際、「なぜその薬にその副作用が出るか」をきちんと理解しておく(薬と副作用をなんとか結び付けて覚える)ことが重要です。

奈良ブロック試験問題まとめ(第三章の解説)

クセのある問題を含め、何問かピックアップして解説しました。ご覧ください。

8月25日 関西広域連合ブロック

第三章については、漢方の問題が難しかったと思いますが、逆に、西洋薬の問題は易しかった印象です。漢方の問題は全部で8問、生薬の問題が1問(難易度:低)でした。漢方がらみの問題は少ないですが、1問1問のボリューム感はなかなかのものです。ですが、万が一漢方の問題が解けなかったとしても、他で取れていれば十分に合格点を狙えた試験になりました。

他の章も特にクセのある問題は少なく、全体的に解きやすかったと思います。以下に第五章と第三章の気になった問題を取り上げて解説しましたので、ご確認ください。特に第五章は頻出の問題を取り上げているので、ぜひチェックしていただきたいです。

関西ブロック試験問題まとめ(第五章、第三章の解説)

8月29日 北海道・東北ブロック 

どの章もベーシックな問題が多かったです。

第三章は相変わらず漢方・生薬の問題が少なく、難易度は普通です。「カルニチン塩化物」など、あまり見かけないマイナー成分なども少々見受けられたので、第三章だけでも問題を解いてみることをおすすめします。

昨年は、第四章の傾向が変わったと試験後に騒がれていました(手引き改訂問題が予想以上に出題されたことで、それまでより難易度が上がりました)が、今年は特にそういった声もありませんでした。

北海道・東北ブロック試験問題まとめ(第三章、第五章の解説)

9月8日 首都圏ブロック

全体として難易度高めでした。現時点、今年の試験の中で一番難しいと思います。

特に第三章は、生薬・漢方に関する記述が含まれる問題が18問で、前年の17問をまた上回りました。生薬・漢方の対策をしていなかった受験生はかなり厳しい戦いになったと思います。「ゴバイシ」という超マイナーな生薬成分が記述の中に混ざっている問題もあるなど、タフな問題が多かった印象です。

第五章も添付文書に関する問題が多く、ここでも漢方がいくつか入ってきたのが今年の特徴でした。

生薬・漢方に苦手意識のある方には、午後の試験(三章・五章)はかなり辛かったのではないでしょうか。逆に、生薬・漢方対策をされていた方からは、第三章で8割~9割取れて点数を稼げたので他の章を補えたという声も聞きました。

また、今年の他ブロックの試験の問題と似たような問題がいくつか出ていましたので、今年分の試験問題は解いておくことを強くお勧めします。

首都圏ブロック試験問題まとめ(第三章・第五章)

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