Q.過去問を解く際、どこまで「理解」「復習」すべき?

登録販売者試験の勉強である程度知識の土台ができて、追い込みをかけるために過去問をひたすら解く時期に入ると、「理解」をどこまですべきか?という悩みが多く寄せられます。

たしかに、何かをきちんと理解しようとすると、また別のことが気になり始めて、際限なくやってしまいますよね。

1問1問をきちんと理解しようとすると、120問の復習をするのに何日もかかってしまう…

今回はそのような方に向けたお話しです。

制限をかけよう

まず、追い込みの時期に過去問をたくさん解く目的は色々あると思いますが、 どんな問題にも対応できるように自分の守備範囲を広げるためです。なので、あまり極端に復習に時間をかけすぎてしまうと、本来の目的を失ってしまいます。まずはそこを念頭に置きましょう。

理解の沼にハマってしまいがちな人は、何かしら 「制限」をかけるのがオススメです。制限というのは、例えば、範囲、時間、復習の質に対する制限。

  • どの問題を復習するか?
  • どのぐらいの時間をかけて復習するか?

…というような感じです。
では、具体的な方法を以下に提案します。

問題数の制限

過去問の自信のない問題にハテナマークを付け、その理解があやふやな問題と、間違えた問題だけは必ずテキストで復習する。

あやふやな問題が多いと、この方法ではあまり制限がかからないため、あまり有用でないと思いますが、ある程度理解が進んでいる方にはおすすめの方法です。

間違った問題を抜き出し、一冊のノートにまとめて後で一気に復習する。
「間違えてしまった問題」に限定して、ノートにまとめます。合格した受験生の勉強方法としてもよく聞く方法です。自分の弱点が明確になるので、とてもおすすめの方法です。また、どんなところでケアレスミスをしてしまうかなど、分析するのにも役に立ちます。
 
 
復習する章を限定する。
たとえば、ある地域の1年分の過去問を解いたとして、第一章から第五章まであるうちの 苦手な章のみきっちり復習し、他の章に関しては正誤の確認にとどめるなどの方法です。第一章は問題のない方が多いと思いますので、それ以外の章を日によって変えていくなど、自分でルール作りをしてみてください。
ルールや計画に則ってこなしていく勉強の仕方はとてもおすすめです。「やることがあらかじめ決まっている」と、無駄な時間を抑えられます。

復習の質の制限

解説付きの過去問集を購入して解く。

出費はありますが、 解説がついた問題集を1冊買って、復習の「質」を担保するのもおすすめです。自分で何もかも調べて理解するという作業はとても時間がかかりますし、どこまでやったらいいか?という落としどころまで自分で決めなくてはいけません。ですが、この方法であればそんなことも起きません。

その問題集に載っている解説の意味が理解できればそのまま進んで行けますし、もしも分からなければそこが自分の弱点になりますので、どこを勉強すべきかの指標にもなります。

いちいちテキストの索引を見て、ペラペラとめくっている時間も削減されるので、 スピーディーに進めることができます

時間の制限

復習を後日に持ち越さないとルール付ける。

その日のことはその日のうちに、ということです。たとえば、1過去問解く→その日中に復習できるところまで行う、など時間制限のルールを作るのもおすすめです。

そして翌日は切り替えて、また新しい過去問を解き、その日のうちに復習します。苦手な章を優先的に行うと良いですね。

まとめ

今回のことだけではなく、何事も、ダラダラとやってしまいそうな時は、制限をかけるとうまくいきます。

この中から自分に合いそうな方法をピックアップ、または組み合わせて行うと良いかと思います。追い込みの時期になったら、あまりひとつの問題に執着しすぎないことと、スピード感を大事にして試験に備えましょう!

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