Q.ウジの防除に用いる殺虫剤は、結局のところどれですか?

手引きに沿って、情報を整理してみましょう。

・ウジの防除法としては、通常、有機リン系殺虫成分が配合された殺虫剤が用いられる。

・有機塩素系殺虫成分(DDT等)は、我が国ではかつて広く使用され、感染症の撲滅に大きな効果を上げたが、残留性や体内蓄積性の問題から、現在ではオルトジクロロベンゼンがウジ、ボウフラの防除の目的で使用されているのみとなっている。

とあります。確かに混乱してしまう方が多いのですが、

つまるところ、ウジの防除に用いられるものは、

・基本:有機リン系殺虫成分

・その他:有機塩素系殺虫成分のうち、オルトジクロロベンゼンのみ

ということになります。

混乱の元となっている、「オルトジクロロベンゼンのみ」の「のみ」は、有機塩素系殺虫成分の中ではこれ「のみ」が使われるということです。

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【補足】殺虫剤の覚え方

1.有機リン系成分

語尾が「ホス」「オン」で終わります。

ホスは、phos(リン)という英語から来ています。

ジクロルボスだけ「ボス」ですが、ちょうどぴったり、ボスは強いイメージなので、作用は「不可逆的(一度作用すると元の状態に戻らないこと)」と覚えましょう。

2.有機塩素系

「クロロ」という言葉が付きます。

クロロは英語でchloro(塩素)です

DDTも、ジクロロジフェニルトリクロロエタンの略で、クロロが入っています。

3.ピレスロイド系

語尾に「トリン」「スリン」が付きます。

除虫菊の成分から抽出されたピレトリン(ピレスリン)ですが、化学的に不安定だったため、その他の合成ピレスロイドが開発されました。

英語の「th」にあたる発音が日本にはないため、「~リン」「~リン」という2つの語尾が混在しています。

かの有名な防虫剤ミセスロイドは、ピレスロイド系です。名前が似ていますね。そしてキンチョーの渦巻もピレスロイド系です。

人体に唯一使えるフェノトリンは、「増えるシラミにフェノトリン」と覚えましょう。

4.カーバメイト系

「バカっぽくするゆうこりん」で覚えましょう。

・バカ:カーバメイト。また、カーバメイトの「カ」は可逆的の「可」と覚える。

・ぽくする:プロポクスル

・ゆうこりん:アセチルコリンエステラーゼの「コリン」と覚える。

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これであなたも(殺)虫博士!完璧ですね。

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