Q.「6歳未満の小児」という言葉に混乱しています。

通常、年齢は以下のように区分けがされていますよね。

乳児:1歳未満、幼児:7歳未満、小児:15歳未満

なのに、

小児が使用した場合に特異的な有害作用のおそれがある成分を含有する医薬品では、通常、”次の人は使用(服用)しないこと” の項に”15歳未満の小児” ”6歳未満の小児” などと記載がされている。

このような正誤問題の記述が、「正」となっているのはなぜですか?

A.混乱はごもっともです。結論から言いますと、質問者様のご指摘は正しく、試験問題作成の手引きの改定が追い付いていない、または、改定が必要だと言わざるを得ない状況があります。

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まずは、試験問題作成の手引きを確認してみましょう。

手引きの胃腸鎮痛鎮痙剤の部分を見てみると、

アミノ安息香酸エチルについては、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。

と記載があります。

更に、手引き内の第五章の「別表5-1.主な使用上の注意の記載とその対象成分・薬効群等」を確認すると、

ここでも、「6歳未満の小児」「アミノ安息香酸エチル」と記載がなされています。

さて、ここで、アミノ安息香酸が含まれている薬の実際の添付文書にどのように書かれているか洗い出してみます。

●アネロン「ニスキャップ」(乗り物酔い止め)

次の人は服用しないでください  15才未満の小児

●アネロン「キャップ」(乗り物酔い止め)

次の人は服用しないでください 7才未満の乳幼小児

●カイヨンN(胃腸鎮痛鎮痙剤)

次の人は服用しないでください 6歳未満の乳幼児

●ナルコリン「カプセル」(胃腸鎮痛鎮痙剤)

次の人は服用しないでください 15歳未満の小児

●クミアイけんぷく錠「エス」(胃腸鎮痛鎮痙剤)

次の人は服用しないでください 6歳未満の乳幼児

●新ぴたり丸(胃腸鎮痛鎮痙剤)

次の人は服用しないでください 6歳未満の乳幼児

●ハラトンS

次の人は服用しないでください 8歳未満の乳幼児(この場合は8歳未満なので、乳幼小児が正しいですね。)

これで分かる通り、どれも乳幼児、または乳幼小児となっています。

ですが、手引きが6歳未満の小児となっているままでは、これが絶対ですので、残念ながら試験ではそのように覚えておくしかないです。

また、同じく手引き内にて、

ヒマシ油は3歳未満の乳幼児では使用を避けることとされている。

と書かれていますが、同じく手引きの第五章の別表を確認すると、「3歳未満の小児と記載がなされています。

これは混乱の元ですので、ぜひ改定をお願いしたいものですね。

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ちなみに、年齢の区分は頻出ですので、

「いない子」と覚えましょう。1、7、15です。

まだ、高齢者の区分は65歳以上ですので、「老後」と覚えましょう。

(村松早織:薬剤師)

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