Q.第二章の点数が上がりません…どうしたら良いでしょうか?

登録販売者試験の第二章は、第三章に続いて苦手とする方が多い分野です。

以下に勉強方法を提案しますので、やれそうなものを中心に取り組んでください。インプット(入力)とアウトプット(出力)をバランスよく行っていきましょう。

解剖生理学の本を一冊買う(インプット)

1冊、解剖生理だけを扱った本を買って、気合を入れてすべて読み終えてみましょう。

その際、 期限を3日以内に設定し、自分に負荷をかけて集中して読み込んでください。

また、読んでいくときに、 大事だと思った箇所、または、過去問に出てきたなぁと思うところがあれば、そこに線を引いていき、理解があやふやなところは調べて付け足していくようにしてください。

だらだらと読み進めるのではなくて、この 線を引く行為がとても重要になります。この行為がアウトプットになるからです。

どの本にするかですが、学術書のような堅い表現の物(すでに登録販売者試験のテキストをお持ちだと思いますので)や、ぶ厚すぎる本は選ばないようにしましょう。

第二章の苦手な方が、専門書のような本を選んでしまうと、解剖生理学アレルギーがひどくなる可能性があります。最後まで読めることが大前提です。楽しめる余地のあるものを選んでください。

この方法には、「解剖生理の本を最後まで読み通した」という達成感を、自信に変えてほしいという意図もあります。

おすすめの二冊の本の写真です。二冊とも大きめの本屋さんで買いました。

もし二冊とも読めるなら読んでみると、更に良いと思います。どちらもサラッと読めますし、知識が定着しますよ。

面白いほどよくわかる人体のしくみ(写真左)

トリビア的な切り口で書かれていますので、さくさく読めると思います。読み物に近い文体にしてくれているので、参考書を読み込むのが苦手な方は、こちらから入ったら良いと思います。

監修:久留米大学医学部卒 医学博士 山本真樹先生

マンガでわかる人体のしくみ いちばんやさしい解剖生理学(写真右)

この本の良いところは、マンガがところどころに挟まれているので息抜きをしながら読めること、そして臓器の図が美しく、とてもわかりやすいことです。情報量としては、①よりも多いです。

監修:順天堂大学医学部教授 坂井建雄先生

お勉強動画(インプット)

やっけんちゃんねる

このページを見ている方はご存知の方も多いと思いますが、念のため記載しておきます。

やっけんちゃんねるのページに飛んで「再生リスト」の欄を見ると、章ごとに動画が整理してありますので、ぜひご利用ください。家事などをしながら流しっぱなしにし、耳から情報を入れる方法もお勧めです。

勉強を続けるための方法として、「自分を飽きさせない」ということは、結構大事なことです。テキストを見て問題を解くという流れに飽きたら、少しいつもと違う学習方法を取ってみると、気分が変わって集中できることがあります。

やっけんちゃんねるを見てみる。

WEB玉塾

この動画は、玉先生が、お金が理由で塾に行けないと夢を諦める生徒に出会い、少しでもそんな生徒が減るようにという想いから作り始めたという、高校生向けの無料の動画集になります。

ただし、無料とは思えないクオリティの動画です。

YouTubeで、「web玉塾、解剖生理学」で検索するか、以下のリンクに飛んでください。

web玉塾のYouTubeを見てみる。

web玉塾のHPはこちらをクリックしてください。

1話10分程度のアニメーションになります。

進みが早く情報量もぎっしりしているので、一度で頭に入ることはないと思います。2、3度繰り返して見ると良いですね。

何といってもギャグ満載で楽しいです。例えば、気管の直径を「うまい棒納豆味」に例えたりしてくれるので、すごくイメージが付きやすいです。

過去問を解いたり、テキストとのにらめっこするのに疲れたりした時に見るのもおすすめです。勉強法はたくさんあった方が良いですからね!

大切だと思ったコマはノートに書き写し、web玉ノートを作るのもおすすめです。

日常に解剖生理学を溶け込ませる(アウトプット)

これは私が薬剤師国家試験の勉強をしていたときに実行していた方法ですが、解剖生理学に関するひとりごとを呟きながら生活する方法です。

つまり、何かをする時に必ず解剖生理の知識を思い浮かべる方法です。やり方は以下です。

①思い浮かんだ解剖生理学の知識を声に出してみる

②ストーリーにできずに忘れてしまっている部分があったら、すぐにその場で調べるか、メモを取る

③記憶が鮮明なうちに忘れてしまっていたことを調べる

例えば、お肉を食べたとき。

「肉はたんぱく質だから、ペプシンとトリプシンで消化されて、アミノ酸まで分解される。」と呟きます。そこで、「ペプシンってどこで作られてどこで分泌されるんだっけ?」という疑問が浮かんだら、メモを取っておくか、その場で調べます。

他には、

尿意を催したとき、便意を催したとき。

内臓の動きはどうなっているか、トイレでうんうん…と考えます。便の組成はなんだっけ?尿はどうやって作られるんだっけ?などなど。

ホラー映画を見てびっくりしたとき。

交感神経が興奮している状態ですので、鳥肌は?汗は?どうなっているっけ?

…という感じです。慣れてくると、無駄に理論的に解釈している自分の状況がシュールで結構楽しいと思いますので、ぜひ実行してみてください。

まとめ

以上の3つ、本、動画、ひとりごと が第二章攻略の方法になります。

もちろん、合間に過去問を解くのを忘れないでくださいね。過去問を解くのは、最大のアウトプットになります。それでは、がんばってまいりましょう!

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