緊急避妊用ピルは英語で何というか
緊急避妊用ピルのことは、英語で以下のように言います。
emergency contraceptionは、普段あまり聞いたことがないと思いますが、morning after pillはそのまま日本語でも使われているので、ご存知の方も多いと思います。緊急避妊用ピルは経口避妊薬で、女性にとっては困った時の救世主です。
妊娠を避ける、生理の時期をずらすなどの目的で使われる「女性ホルモンの薬」には、複数種類があります。緊急避妊用ピルは、その中でも「高容量ピル」と呼ばれ、避妊に失敗した、あるいはレイプ被害にあったなどの理由で、 不安のある性交渉からおおよそ72時間以内に薬を飲むことで、妊娠を防ぐものです。
緊急避妊用ピルがあるかどうか聞かれた場合の対応
日本ではこの薬が欲しい場合、医者、特に産婦人科にかかる必要があります。
しかし、海外の一部の国では緊急避妊用ピルが通常の薬局で手に入り、医者にかかる必要はありません。年齢制限があったり書類を書いたりはしますが、比較的簡単に手に入ります。
少し想像してみてほしいのですが、例えば皆さんが、緊急避妊用ピルが薬局などで比較的すぐに手に入る国に住んでいる方だとして、ことばの通じない異国への旅の最中に避妊に失敗してしまい、薬局などで簡単に手に入らないことを知ったとしたら…
心臓がギュッとしませんか?
こういった各国の事情の違いにより、外国人女性がかなり困った様子で来店される場合があります。ですが、日本では一度病院またはクリニックに行く必要があります。
ナーバスになってパニック気味の方もいらっしゃるので、ぜひ「販売していない」と突っぱねることはせず、言葉がたどたどしくても良いので、近くの婦人科のあるクリニックを教えてあげてください。ネットか電話で、緊急避妊用ピルを扱っているかどうか代わりに問合せまでしてあげられたら、理想的だと思います。
私自身もかなりの数、このような対応をしたことがあります。近くに産婦人科があれば良いのですが、ない場合は何もできずにもやもやしますね。
産婦人科に行くように促すときは、以下の表現になります。
OB/GYNは、そのままオービージーワイエヌと読みます。
●gynecology:婦人科
この言葉は、普段あまり使う機会のない単語なので、難しい場合は woman’s clinicでも十分に伝わります。
ちなみに、以下の単語も合わせて知っておくと会話がスムーズになります。
●pregnant(プレグナント):妊娠した
●pregnancy(プレグナンスィー):妊娠
●pregnancy test(プレグナンスィーテスト):妊娠検査薬
英語がうまく聞き取れないとしても、これらの言葉が出てきたら、「もしかして緊急避妊用ピルを探しているのかな?」と一度考えてみると良いです。
まとめ
薬に携わる仕事をしていると、このような妊娠関連のことを表す言葉はたくさん出てきます。覚えておくようにしましょう。
また、産婦人科だけでなく、近くのクリニックや病院は把握しておくと、ご案内がスムーズになります。ぜひ勤務先の地域の医療環境についても知っておきましょう。