成分
パラセタモールはアセトアミフェンの別名、Panadolはブランド名になりますが、どちらもアセトアミノフェンのことです。
日本ではアセトアミノフェンという成分名の表示が一般的ですが、欧米ではパラセタモールという名前の方が主流です。パラセタモールもアセトアミノフェンも一般名になります。
代表的なブランドは、欧米でも日本でもTylenolタイレノールになりますが、Paracetamolの一般名そのままの市販薬も多くあります。また、オーストラリア人には、Panadol パナドールというブランド名が有名です。パナドールは、グラクソスミスクラインが販売しているお薬です。
代替品
単剤のアセトアミノフェン製剤が代替品となります。タイレノールAの取り扱いがあればそれでもOKです。その場合、日本のタイレノールAは1錠当たり300㎎になりますが、まれに、1回2錠飲んでいいかなどと聞かれることがあります。海外のアセトアミノフェン製剤は、1錠500㎎や650㎎など、日本のものより用量が多いものばかりです。ちなみに、パナドールは1錠あたり500mgです。
Panadolの説明を見てみると、12歳から大人の用法用量で、
1-2 tablet every 4-6 hours with water as required (maximum 8 tablets in 24 hours)
と書いてありますので、最高で1回1000㎎を1日4回まで飲める計算になります。
全然違いますね。さて、既定の量より多く飲んでいいかと聞かれたときの対応ですが、パッケージに書いてある以上の服用量を勧めることはできません。1錠当たりの㎎数を伝えるにとどまり、あとの判断はお客様にお任せするようお伝えしましょう。
少し強めの表現になってしまいますが、例えばこのように伝えます。
I couldn’t say yes. Please take it at your own risk.
(いいですよとは言うことができません。自己責任でお願いします。)