今回は登録販売者試験の第三章、胃薬のカテゴリーについてのご質問です。
胃薬は、登録販売者試験受験者も、登録販売者も苦手な方が多いところになります。成分が非常に多いこと、そしていくつもの成分が配合されている製品が多いことが挙げられます。
でもコツをつかめば覚えるのは簡単ですので、説明していきます。
制酸剤、消化酵素、健胃薬
まずは、①制酸剤、②消化酵素、③健胃薬、この3つを押さえましょう。多くの胃薬は、この3つのカテゴリーの成分の使いまわしになります。名前の特徴を書いていきます。
これらの成分は、見分けること自体は難しくありません。これを覚えたら、その他の成分を押さえていきましょう。
胃粘膜保護・修復剤
恐らく胃粘膜保護・修復剤が一番厄介だと思います。名前に統一性がないからです。しかし、抗炎症薬が胃粘膜保護剤として使われる例が多いので、見ていきましょう。
元々はカモミールから抽出された精油成分です。
アルジオキサのネーミングは「アラントイン」と「ジヒドロキシ」アルミニウムの略だと推測されます。 アラントインもアルミニウムもALで始まりますので、アルジオキサの「アル」とひっかけて覚えてしまいましょう。
セトラキサートの「トラ」はトラネキサム酸の「トラ」と覚えましょう。
また、 ~アートの語尾を持つ成分は、胃粘膜保護・修復成分であると覚えておくと良いかもしれません。~アートで終わるものは、他に、スクラルファートやゲファルナートなどがあります。
アルミニウム含有製剤に注意
アルミニウム製剤は、透析をしている人には使えませんので、アルミニウムの入った成分は必ず押さえておきましょう。「アルミ」と文字の入った成分は覚えやすいですが、合成ヒドロタルサイトとスクラルファートは「アルミ」という言葉が入っていないので、まること覚えましょう。
その他の成分
ここまで来たら、あともう少しです。 ブチルスコポラミンやピレンゼピンなどの抗コリン薬や、局所麻酔薬の アミノ安息香酸エチル、 オキセサゼインなど、こまごましたものを覚えていきましょう。
(薬剤師:村松早織)