高山病対策

「高山病を防ぐ薬はありますか?」。 山登りに行く、または旅行で高地に行く方によく聞かれる質問です。結論から言うと、薬局やドラッグストアでは買えないので、病院に行って処方してもらう必要があります。

ダイアモックスについて

高山病の予防薬として一番使われるものはアセタゾラミド:acetazolamide(商品名:ダイアモックス)です。 詳しくは日本旅行医学会のホームページを見てください。アセタゾラミドは、体内の余計な水分を取る作用(利尿作用)があり、本来は、緑内障など色々な症状に適応があります。

高山病の予防の場合は、呼吸中枢を刺激する作用を期待して使います。ただし、この薬は高山病への保険適応はないので、自由診療(全額自己負担)になります。 もし欲しい方は、上記医学会サイトの「処方してくれる病院リスト」から病院を選び、一度問い合わせをしてみてください。

海外で手に入れる場合

高山病は英語でaltitude sickness(アウティテュード シックネス)、またはmountain sicknessと言います。万が一日本で用意し忘れた場合、海外では病院に行かずとも薬局で手に入ることもあるようですが、いずれにせよ手に入るのかどうか下調べしておく必要があります。とはいえ最も安全な方法は、前もって日本で手に入れておくことです。

海外で手に入れる場合には、”Do you have any medication for altitude sickness?”と尋ねてみて、合わせてDiamoxという商品名を出すか、Diamoxのない国では医薬品名のacetazolamideという名前を出せば理解してくれるでしょう。

時間がなくて高山病対策ができない!

もう病院に行く時間がない、近くに病院がない、という方は、 最初にも言いましたが、残念ながらアセタゾラミドは薬局やドラッグストアでは手に入りません。 とはいえ不安なまま行くのも…という方もいらっしゃると思います。

そういう方のために、高山病予防に使えるアイテムと、主たる症状を抑える薬(対症療法)をご紹介します。 ただし、高山病の一番の治療は当然、下山または低地に行くことですので、それを大前提にご案内します。

高山病の主な症状として、低血糖、脱水症状、吐き気や下痢などの消化器症状、頭痛や眠気または不眠などがあります

①低血糖

低血糖の予防にはブドウ糖が一番です。 砂糖の中でブドウ糖が最も体への吸収が早いため、飴やチョコレートなどよりも、ブドウ糖そのものを持っていくのが良いです。

② 脱水症状

まずは、山に登る前日か数日前から水をたくさん飲んで備えます。 更に、経口補水液のOS-1やスポーツドリンクを持参するとより良いです。経口補水液もスポーツドリンクも、粉状のものがあるので、旅先であれば液体物検査のことを考えても、その方がコンパクトで便利です。

③消化器症状

吐き気については、ナウゼリン錠やプリンペラン錠を病院で前もって処方してもらうのが一番です。これらの薬はドラッグストアでは手に入りませんので注意してください。もしも病院に行けない場合は、サクロンQ(緑色のサクロンではなく銀色のQの方なので間違えないようにしてください。)を。ただしこれも強い吐き気に対しては「まだマシ」というレベルの薬です。お守り程度に考えてください。

下痢については、ロペラミドという成分の薬、もしくはビオフェルミンなどの整腸剤。どちらもドラッグストアで手に入ります。

④頭痛

ドラッグストアで手に入る商品の中で、できるだけ効果の高いものが良ければロキソニンを、薬剤師がいない場合はイブプロフェンを。胃を壊しやすい方は、アセトアミノフェンにします。鎮痛剤の中には、「鎮静剤」と呼ばれる薬が入っているものがあり、これが入っていると眠くなる可能性があるので、眠くなるのが嫌な方は、薬剤師や登録販売者に確認してもらってください。頭痛薬は飲み過ぎると胃が荒れやすいので、必ず何か食べてから服用し、使用は最小限に抑えましょう。

ただし、高山病から来る頭痛の場合、根本的解決にはなっていないので、効かない場合もあります。これもお守り程度に考えて下さい。

飲む酸素or酸素カプセルについて

よく高山病予防に使いたいということで「飲む酸素」もしくは「酸素カプセル」ありますか?と聞かれますが、少なくとも私は薬局やドラッグストアでそういった物は見たことがないです。 スポーツメーカーが出している食品のようなものは存在しているようですが、実際高山病に対して効果があるかどうかは不明ですので、あやふやなものには頼らないようにしましょう。

酸素カプセルに至っては、器械のことを指しているのか、内服のカプセルのようなものを指しているのかよく分からないのですが、とにかく高山病に明確に効果のあるものはありません。色々と情報が出回っていますので、できるだけ正しい情報だけを取り出して準備するようにしてください。

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