鼻詰まりと目の充血は同じ症状?

充血とは?

OTC医薬品について勉強していくと、意外に同じ成分がこんなところにも…というパターンがあります。 例えば血管収縮薬です。血管収縮薬と言えば、鼻づまりの内服薬や点鼻薬、充血用の目薬に入っています。 なぜ血管を収縮することが、鼻づまりや目の充血に良いのか、考えたことはありますか?

例えば鼻。 鼻水がないのに鼻が詰まっているという状態はよく起こりますが、鼻の中には何もないのに、と、不思議に思いますよね。

鼻の内側は粘膜でできています。 そして粘膜には毛細血管が張り巡らされています。 鼻をいじったり、鼻をかみすぎたりするとすぐに鼻血が出るのは、毛細血管が多いからです。

さて、体がアレルギーを起こして、ヒスタミンという物質がたくさん出ると、血管を膨張させてしまいます。 これがいわゆる炎症を起こした状態です。 たくさんの血管が通っている鼻の中の血管が全部パンパンに膨張したらどうなるか想像してください。 鼻の中に水風船がたくさんあるような状態です。呼吸しづらくなりますよね。これが鼻詰まりの状態です。

鼻の中のもっと奥のどこかに鼻水が詰まっているわけではなく、血管の膨張によって鼻が詰まるのです。 この、血管が膨張している状態を「充血」と言います。 血管が膨張して、血が充分にあり過ぎる状態ですね。

ですので、 目の充血も同じです。 目の毛細血管がパンパンに膨れ上がった状態です。 普段は目に見えない血管一本一本が膨らんでいるので、白目が全体的に赤くなったように見えます。

ここで登場するのが血管収縮薬と呼ばれるものです。 血管の一本一本を細くすることにより、充血を抑えるのです。

血管収縮剤の種類

市販薬でよく使われる血管収縮剤の成分は以下になります。

・内服の鼻詰まり改善薬

プソイドエフェドリン、フェニレフリン塩酸塩

・点鼻薬

オキシメタゾリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩

・目薬

ナファゾリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩

これらは難しい言葉だと、α交感神経作動薬と言います。「~リン」で終わるものはこの種類のものが多いです。 α交感神経作動薬は、血管平滑筋を収縮させる作用、すなわち膨張した血管を元通りにする作用があります。すると、鼻は詰まりが改善され、目は充血が取れます。一般的に、内服薬は体全体に効果を持ち、点眼薬や点鼻薬(局所作用薬)はその部分だけに効果があります。内服薬は副作用も出やすいため、使用する際は注意しなくてはなりません。一方で局所作用薬は安全かというと、そうではありません。

血管収縮剤入りの点眼薬や点鼻薬はすぐに効果が感じられるため、常用している方が多いです。 ただ、使い方には気をつけないといけません。 特に点鼻薬には要注意。 血管の太さを意図的に変えるお薬なので、使い過ぎると粘膜が変質し、鼻詰まりの状態が続くようになります。 これを肥厚性(または薬剤性)鼻炎と言います。 また、目も同じで、血管収縮剤入りの目薬を使い過ぎると効果がなくなったり、逆に充血が続くようになる場合もあります。 これらの成分の入ったお薬は、短期間の使用に留めることが鉄則です。

普段常用する物は血管収縮剤が入っていない物にして、本当に必要な時だけ血管収縮剤入りの物を使うようにします。 血管収縮剤入りのお薬は、お客さまとよく相談して決めましょう。

登録販売者試験のためのお役立ち資料集

成分一覧表、生薬一覧表、漢方一覧表など、役立つ資料を無料・有料にて提供しています。

以下の画像クリックで当サイト内のリンク先に飛びます!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加