貼付剤がほしいと言われたら…

貼付剤の種類について

1.温感タイプ・冷感タイプ

温感タイプ

唐辛子成分が入っていて、それが患部の血行を促進し、温かく感じます。貼り薬自体が温かくなるわけではありません。一般的には肩こりや腰痛など、慢性の痛みに使われることが多いです。

冷感タイプ

メントールによりス~ッとする感じがあります。患部を冷やすことで炎症を抑え、更に鎮痛・消炎が期待できます。一般的には打撲や捻挫などの急性の痛みに使います。

また、冷感タイプの中でも、次の項目2に出てくるパップ剤と呼ばれる剤形なら、それ自体が水分を多く含み、より一層ひんやり感があります。

温感・冷感、どちらを選ぶか?

一般的には、温感は慢性の痛み、冷感は急性の痛みに使われることが多いですが、温感も冷感も主成分はほぼ同じなので、実際はどちらでも大丈夫です。もし迷った場合は、どちらを貼ったら気持ちいいのか、お客様のフィーリングで判断してもOKです。

2.パップ剤・テープ剤

パップ剤

白くて分厚めの形状です。なぜか雨の日に水たまりに落ちてブヨブヨの謎の物体になっているモノは、コレですね。パップ剤は水分を含んでいるので、水分の蒸発作用により更なる冷却効果が期待できます

剥がれやすいですが肌荒れしにくいので、毛深いところ、皮膚の薄いところ、敏感肌の方に向いています

テープ剤

プラスター剤と同じようなもので、日本語だと硬膏剤といいます。色はベージュで薄くて軽いです。パップ剤と違ってそれ自体に水分を含まないので、ひんやり感が無いです。

また、剥がれにくいですが肌荒れしやすいです。関節などの可動部位、鎮痛効果が高い物をお探しの方、ひんやり感が嫌な方、剥がれてしまうのが嫌な方、肌が丈夫な方に向いています。

3.においについて

無香

無香または無臭と書いてあれば、独特な貼り薬の匂いはほぼありません。

微香

漢字だけ見ると「ほのかに香る」ですが、人によっては強く感じることもあります。においがどうしても気になる方は、無香を選んだ方が無難です。

また、臭いの強さを比較すると、

パップ剤>テープ剤
メントール配合>メントールなし
インドメタシン>フェルビナク又はジクロフェナク
サリチル酸メチル>サリチル酸グリコール

左に書いた剤形または成分の方が臭いが強いので、迷ったらこれで選びましょう。

貼付剤の成分について

外用消炎鎮痛薬の成分は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs、略してエヌセイド)と呼ばれます。ぜひこのエヌセイドと言う言い方は覚えておきましょう。

その成分には、第一世代と第二世代があります。特徴を簡潔に言ってしまえば、

効き目の強さ:第二世代>第一世代

独特なにおいの強さ:第一世代>第二世代

となっています。

第一世代

サリチル酸メチル、サリチル酸グリコールなど。

外国人の方が好んで買っていく、昔からある薬、例えばサロンパスAロイヒつぼ膏、塗り薬のアンメルツヨコヨコの主成分です。

作用は穏やかで比較的安全なおくすりです。痛みがそこまで強くなく、肩こりやだるさなどがあるときにおすすめです。

第二世代

ジクロフェナク(商品名:ボルタレンなど)、インドメタシン(商品名:バンテリンなど)、フェルビナク(商品名:フェイタスなど)。

成分の薬効の強さは、ジクロフェナクが他より少し強いと言われることが多いですが、第二世代はどれもあまり効果の強さには違いがないです。参考程度ですが、こちらのページ→医薬品情報21のNSAIDsの効力比較もチェックしてみてください。

ただ、これらの薬の効き目については個人差がかなりあるので、一概には言えないというのが正直なところです。

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