「無添加化粧品」=「安全」ではない

法律上の「無添加」

最近、無添加を謳う化粧品が増えていますが、無添加を表記するには、色々な制約があります。無添加という表示をする場合、以下のように薬機法(旧薬事法)で定められています。

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施行規則 別表4-1

「無添加」、「無配合」、「不使用」等ある種の成分を配合していないことを意味する用語を表示する場合は、何を配合していないかを明示して下記の基準により使用する。

(1) ある種の成分を配合していないことを表示する場合は、当該成分名称を併記する。

パラベン無添加、ノンエタノール

(2) ある種の成分群に属する成分すべてを配合していないことを表示する場合は、当該成分群を併記する。

タール色素不使用、紫外線吸収剤無配合、オイルフリー

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つまり、その化粧品が無添加だと言いたい場合、無配合となっている成分・成分グループを明記してくださいというふうになっています。

実際の化粧品の表示

例えばこちらの手洗い用せっけん。無添加と大きく書いてありますが、きちんと下に香料、着色料、防腐剤無添加と書いてありますね。

こちらはとあるクレンジングです。香料、合成着色料、鉱物油、パラベン、アルコールが無配合だと書いてあります。

こちらは大容量フェイスマスク。鉱物油、香料、着色料、シリコン、パラベンフリーと書いてありますね。

 

どれも何が無添加なのかきちんと書いてあります。

無添加なのに無添加じゃない?

ここで押さえておきたいことは、何かが無添加の代わりに、何か別のものが添加されている可能性があるということです。例えば、保存料のパラベンは現在では比較的安全性が高いことが明らかになっています(※)が、消費者の間で「パラベンは悪者だ」という認識が浸透してしまい、撤回できるレベルではなくなってしまいました。これにより、化粧品メーカーとしてはイメージの落ちてしまったパラベンを使うことにあまりメリットを感じないですよね。するとパラベンではない別の保存料を入れることで「パラベンフリー」という表記をしているというわけです。

(※)もちろん、パラベンアレルギーの方は使ってはいけません。

ちなみにパラベンの代わりに使われる防腐剤で最も有名なものは、フェノキシエタノールです。パラベンとフェノキシエタノールの皮膚刺激は同じくらいです。

2番目に貼ったクレンジングの写真ですがまさにこのパターンですね。成分表示にフェノキシエタノールという文字が映り込んでいます。

まとめ

化粧品は完全無添加のものはほぼないと言えます。なぜなら、法律により化粧品は3年間は品質が安定でないといけないということになっているからです。詳しくは、化粧品の消費期限のノートを見てください。もちろん、お肌のことを考えた、優しい成分配合のものはたくさん存在します。

まずは、アレルギーのある方は、無添加と書かれていたら「何が無添加か」を必ず確認しましょう。無添加の表示があるとなんとなく肌に優しいイメージがありますが、全成分表示を確認すると必ずしも肌に良いとは言い切れない商品もあります。もちろん成分を把握するにはそれなりにお勉強しなくてはいけませんが、まずは「なんとなく無添加を選ぶ」という考えから脱しましょう。

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