集まれ!シャンプー難民

私が薬剤師ということでよく質問を受ける内容のひとつ、シャンプーは実際どれが良いの?今日はこれについて書きたいと思います。しかしながら、個人的結論としては、

合っていればどれでもいいです!

…と書くとあまりにも元も子もないので、

個々の肌質、髪質に合わせて選んでください!

個人的には、何事も成分至上主義は良くないと思っています。もちろん、細かな臨床データがあり、その商品に対して総合的な評価ができれば別ですが、そういう状況は医薬品以外だとあまりないかと思います。

成分至上主義が無駄だと思う理由

1.個人的な経験

以前の私の経緯になりますが、

シリコンシャンプーを使っていてかゆみがでた

→その後ノンシリコンシャンプーに切り替えたが、またかゆみが出た

→ネットで評価の高い敏感肌用のシャンプーに切り替えたら洗浄力が足らなかったようで、またかゆみが出た

…というふうに難民状態に陥ったことがあります。このようにして、何の成分がダメだったのかわからない、害があると思っていた成分が実は違っていた、なんていうことはよくあることです。成分至上主義になってしまうと、ただでさえ大量の成分から、「ああでもない、こうでもない」と次の一歩を踏み出せない負のループから抜け出せなくなってしまいます。かゆみが出る原因一つにも、そのときの体調や体質も大いに関係しますので、あまり細かく突き詰めるのはやめましょう。

難民状態から抜け出すまでの道筋は長いかもしれませんが、今はシャンプー、トリートメントののサンプル品も結構あるので、場合によっては試すこともできます。「こんなものがあるんだ~♪」という感じで、気軽に構えていきましょう。

2.成分配合量は誰にもわからない

現在の薬の法律では、化粧品(シャンプー含む)は、全成分表示が義務付けられています。しかし、配合量まですべて書くという義務はありません。配合量の多い順に並べるというルールもありますが、それでも具体的数値は不明です。それだけは製造者しかわかりません。

シャンプーの成分が髪質や頭皮環境にどう影響するのかは、今からひととおり説明します。なぜなら、自分の肌に合わない、またはアレルギーの出る成分などを推測するために、自分が使っている商品の成分を知っておくことは大事なことだからです。

しかし、私たち消費者は、シャンプーの成分の配合量までは分かりませんので、総合的に見てその商品の良し悪しというものが判断できません。つまり、そのシャンプーに使われている洗浄剤の洗浄力が強すぎるからと言って、では、その洗浄剤が10入っているものと50入っているものを一概に比べられないからです。そうなるとやはり使用感がモノを言います

また、強い洗浄力のシャンプーを何十年も使い続けても、抜け毛のない人はないですし、抜け毛が増える人は増えるのです。自分に合ったシャンプーを探すことが大事です。成分はその指標にはなり得ますが、絶対ではないということです。

シリコンは悪者ではない

一時期のノンシリコンブームが一般の方に浸透し、今も尚ノンシリコンシャンプーを選ぶ方が多くいると思います。

もう言われつくしていますが、シリコン自体は悪い物ではないです。シリコンは、外界の刺激から髪の毛を守り、更に髪の表面をコーティングしてくれる成分です。つまり、髪の毛が超健康でコシの強い人にとってはまさに無要の長物となりますが、傷んだ髪の人が使うとメリットの方が多いです。ボロボロになった髪の毛を包んで、サラサラにしてくれるイメージです。

普通にお風呂に入っている人であれば、シリコン成分自体が変質などして頭皮や髪に悪さするということはありません。よく頭皮に詰まるから良くないという話を聞きますが、シリコン自体、とても安定した成分(腐ったり痛んだりしにくい)なので、普通の使い方であれば特に問題ないでしょう。これは、シャンプーの商品開発(育毛シャンプー)をしている方も、同意見でした。

シリコン入りシャンプーの問題点

シリコン自体に害はないとお話ししましたが、ひとつだけ懸念材料があります。それは、シリコン入りのシャンプーは、強い洗浄成分と一緒に入っていることが多いということです。

強い洗浄成分とは強い界面活性剤のことで、これは極端に言えば食器用洗剤などと似たような物です。食器用洗剤を使い続けると、手の保湿力を持っていかれてガサガサになりますね。ひどいとひび割れを起こすこともあります。これはつまり、髪でも同じことが起こるということです。

このように、強い洗浄成分を入れる代わりにシリコンを一緒に配合し、見せかけのツヤツヤ感を作り出そうとしている(ように見える…)商品はたくさん売られています。シリコンの役割はあくまで「コーティング」するだけなので、髪の毛にとって栄養でもなければ、補修機能もありません。洗い上がりはやけにツヤツヤして指どおりが良いのに、髪はどんどん痛んで行っている気がする…という経験がある方は、このようなシャンプーを使っていることが原因の可能性があります。

ただし、冒頭でお伝えした通り、成分の配合量まではわからないので、強い洗浄剤が使われていても、量が少なめに配合されていたり、他のやさしい洗浄剤と組み合わされていたりと、メーカーさんもバランスを考えて商品化している可能性もあります。あなたが使ってみて、髪の毛がガサガサになったり、頭皮が痒くなったらやめる、良い感じだなと思えば使い続けるという選択をしましょう。

ノンシリコンシャンプーの問題点

では、洗浄力の強い洗浄成分を避けるために、やはりノンシリコンシャンプーを使おう!というふうにハッキリ言えれば良いのですが、これも違います。簡単に言ってしまえば、洗浄成分が弱すぎると汚れが落ちないので、頭皮環境に良くないのです。要は、バランスが大事なんです。つまり、まとめると、以下になります。

GOOD
シリコンあり/なしに関わらず、バランスのとれた(適度な強さの)洗浄成分のもの

BAD
シリコンあり/なしに関わらず、強すぎる、または弱すぎる洗浄成分のもの

シリコン入りのものにするかどうかは、髪質の問題になります。髪の痛みがひどくて指どおりが良くない場合にはシリコン入りを、髪を染めたりパーマをかけたりもしておらず、コシのある健康な髪質の方はノンシリコンを選びます。

シャンプーの成分について

さて、シリコンあり/なしに関わらず、適度な強さの洗浄成分のものを選ぶのが良いということがわかったところで、成分を見ていきましょう。

シリコン

シリコン成分の見分け方ですが、メチコンシロキサンという単語が入ります。シリコンはだいたい以下の3種類に分類されます。

・シリコンオイルメチコン、メチルポリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン

・揮発性シリコン
シクロメチコン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン

・水溶性シリコン
セチルジメチコンコポリオール、ジメチコンコポリオール

洗浄剤

1.高級アルコール系成分

ラウレス硫酸Na、ラウレス-2硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸TEA、ラウリル硫酸Na

見分け方は、硫酸という言葉。泡立ちが良く、洗浄力も強いです。頭皮への刺激も出やすい成分ですので、敏感肌の方は注意しましょう。

2.石けん素地

脂肪酸Na、脂肪酸K、石けん素地、ラウリン酸Naなど

見分け方は、脂肪酸〇〇や、石けん〇〇の文字。洗浄力は比較的強めですが、赤ちゃんにも安全に使える成分です。

3.アミノ酸系成分

ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルアラニンNa

見分け方は、アミノ酸の名前に、Na(ナトリウム)などの金属がくっついたもの。洗浄力は弱めですが、安全に使用できます。

※似たような成分名で、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaがありますが、こちらは洗浄剤ではなく補修剤です。

適切なシャンプーが知りたい場合

信頼のおける美容師さんに選んでもらう

ただ、美容師さんそれぞれに信条もあるでしょうし、経営上の事情もあるかもしれませんので、勧められたものが「ちょっと違うな…」と思う場合には、あなたの髪質はどういう感じなのか、頭皮環境や髪の傷み具合はどうなのかを客観的に見てもらいましょう。そのときに、今まで失敗した、または合わなかったシャンプーや髪の悩みを一緒に伝えると、より適切なアドバイスがもらえます。

そのあと家に帰ってから自分に合うものを探すか、ネットの口コミで良いと言われているものを使ってみるのも良いでしょう。

「シャンプー難民救済サービス」を利用する

美容師さんは髪の毛のプロなので、やはり髪のことは髪のプロに聞くのが一番だと思います。しかし、皆さんからヘアケアについて相談されるときによく言われることが、「美容室の高いシャンプーを勧めらて断れなかったらと思うと聞くに聞けない」「もっと広く色々なアイテムから選びたい」ということです。

そこで、シャンプー難民救済サービス【FIVE BEST SHAMPOOS】を始めました。

カウンセリングシートに記入していただき、そこからあなたに合うシャンプーを5つ選ぶというサービスです。実際に髪の毛を見るわけではないので分析には限界がありますが、肌質や食生活、今までのシャンプー歴等から判断しておすすめのシャンプーやケア法をご提案をいたします。

商品選定は薬剤師が行います。もしご興味がある方は、【FIVE BEST SHAMPOOS】の概要ページをお読みください。ご依頼お待ちしております。

まとめ

化粧品は広告の多い業界なので、適切な情報を見分けるのが難しくなっています。使ってみてあなたが良い物だと思えば、誰かに批判されたとしても、それはあなたに合っている良い物なのです。万人受けする商品は世の中にはありません。あなたが良いと思う物に出会ったら、自信をもってそれを使い続けてください。

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